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タミフル服用で発生する異常行動について

2020年05月08日
薬を飲んでいる女性

タミフルは、抗インフルエンザ薬の一種でインフルエンザを発症してから48時間以内に服用すれば、A型・B型のインフルエンザウイルスの活動を抑え、増殖させないようにする効果のある特効薬として用いられています。
効果が出るのも早く効き目も大きいため、これまで多くの医療機関で処方されてきました。

しかし、一方でタミフルを服用した後に、急に大声で騒ぎだしたり走り回ったり、窓から飛び降りたりといった異常行動による死亡事故が相次いだため一時は社会問題となり、その原因がタミフルではないかと疑惑がかけられました。

ただし、これらの異常行動が見られたのは10歳以下の子どもが中心でした。
実は、インフルエンザが重症化することによって発症する合併症・インフルエンザ脳炎やインフルエンザ脳症で発現する症状と、今回述べる異常行動は全く同じものです。
インフルエンザ自体の病状を抑えるためにタミフルを服用した子どもは元より、タミフルを服用していない子どもにも発現する症状です。

このことから、タミフルを飲んだことにより異常行動が発現・発症したという因果関係は未だに立証できていません。
インフルエンザが重症化して発症する症状と同じものであるため、科学的にその原因が証明できないからです。
また、異常行動による死亡事故が相次いだ後に出された予防策によって、タミフル服用後においての異常行動が見られなくなったため、因果関係は限りなく低いという評価に落ち着いています。

しかし、成人には問題なく使用できるものの、現在も10歳以下の子ども・未成年への処方は差し控えられています。
たとえ因果関係がないとは言えども、インフルエンザが重症化することによって発症する合併症は、10歳以下の年齢の子どもにおいて非常に多く発現するからです。
成人の場合はこのような症例がほとんど見られませんが、念のため医師の指示や注意事項を念頭に置いた上で、正しい用法・用量を守って服用するようにしましょう。

タミフル服用で発生した異常行動の事例

タミフルを服用する、服用しないに関わらずインフルエンザの症状が悪化した際に見られる異常行動の具体例を見ていきましょう。
先述の通り、服用していようともしていなくても、合併症による症状や悪化による症状は同じものが見られるため、服用していないからと言って楽観視しないように注意してください。

まず軽い症状として、突然立ち上がったり部屋からで出ようとしたりというものがあります。
興奮状態にあり、手を広げて部屋を駆け回ったり、脈絡のない言葉を発したりします。
また、興奮状態が続くと突然窓を開けてベランダに出ようとしたりします。
こうなるとかなり危険です。

他にも、自宅から外に出歩いたり、話しかけても反応がないというものがあります。
人に襲われる幻覚を覚えたり、うわごとのように助けを求めるなどの行動も見られます。
泣きながら部屋を動き回ったかと思えば、突然笑い出したり、聞こえもしない音に関して怯えたりなどの聴覚・視覚の幻覚症状も主な症例です。

このような行動・症状は、発熱後2日以内に見られることが多いです。
くしくもタミフルを服用して効力がある期間と重なっています。
そのため、疑惑の目を向けられやすいという側面もあります。
異常行動は10代の子どもに多く、女児よりも男児の方が多く見られます(男児7割・女児3割)。
また、眠りから覚めたあと、昼寝の後に見られることが多いという報告も多くあがっています。

そのため、10代の男児のお子さんが、インフルエンザを発症して2日目のタイミングというのが最も危険です。
対処法としては特にその期間に注意することに他ありません。
朝目覚めてすぐ、昼寝から覚めてすぐ気をつけるということ、解熱剤も使わずに熱を下げるときは脇の下など血管が集まっているところを冷やすといった対処法をとると良いでしょう。

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